
まちにこんな爆音スピーカーを載せたトラックがたくさんいます。

■ カーワーリー・ヤートラーとは?
インドの7月〜8月にかけて、主に北部で行われるヒンドゥー教の大巡礼で、信者たちはガンジス川の聖水をシヴァ神に捧げるため、基本オレンジ色の服を着て徒歩で寺院へ向かいます。
実は、犯罪者が許しを請うために行っている儀式という側面もあります。なので参加者は基本的に仕事してません。1か月?くらい歩いてますからね。
仕事しているひとは、パーティーてきな要素で参加しているようです。
参加しようとした日本人が、インド人に「あれには決して加わるな」と注意されたそうです。
本来は非常に神聖な儀式…のはずが、現代インドでは少々様子が違います。
■ 実際に
私の家は大きな幹線道路沿いにあります。ある日を境に、爆音の太鼓とスピーカーを鳴らすオレンジの集団が毎日通るようになりました。
最初は「お祭りかな?」という軽い気持ち。でも、これが2週間続く地獄の始まりでした。
■ 窓が揺れるレベルの爆音
スピーカーがあまりに大音量で、窓ガラスが震えるレベル。耳栓をしても、意味がありません。
夜もずっと鳴りっぱなしで、正直、最後の2~3日はまったく眠れませんでした。
結果、軽い不眠症に。体調にも影響が出ました。
■ 政治とつながってるって知ってた?
この祭り、実は政治的なバックアップがあるそうです。
地元の有力政治家が、巡礼者のために食料や交通の手配などを「支援」することで、票を獲得するという構図。
犯罪者の1票も1票です。
つまり、「選挙と巡礼」がつながっているというわけ。
参加者も、“祭り”というより“騒ぎたいだけ”の層も混じっているように見えました。
■ 現地の人はどう思ってる?
はっきり言って、迷惑に感じてる人は多いです。
- 道路は渋滞
- 爆音で寝られない
- ゴミが増える
- 衛生環境も悪化
それでも、「伝統だから」と誰も止められないのが現状。
■ 多様性の名のもとに、問題が放置される社会
インドは「多様性の国」と言われていますが、それは「問題をお互い我慢する文化」にもつながっていると感じます。
誰もが「これはダメ」と思っていても、実際には誰も根本から変えようとしない。
変化はいつも「ゆっくり、あやふやに」、そして「先延ばし」されていきます。
■ インドが変わる時とは?
インドが大きく変わる時というのは本当に限られていて、それこそ「2000ルピー札の廃止」のような、全体に強制力がかかったときぐらい。
それ以外は、声を上げても、いつの間にか忘れ去られ、来年もまた同じことが繰り返されるのです。
■ まとめ:文化への敬意はある。でも…
宗教行事や文化への敬意はあります。ただ、それが他人の生活を犠牲にしていい理由にはならない。
カーワーリー・ヤートラーを経験して、そう強く思いました。