インド人の「言い訳文化」について

背景
インドにおける「言い訳文化」は、相手を不快にさせたくないという配慮から来ています。 インド社会では、相手との良好な関係を保つことが最優先されるため、 結果的に言い訳が礼儀として機能しているように見えるのです。
実例と考察
1. 洗濯物回収のケース
私の住むアパートでは、契約上、洗濯物を毎日回収してもらうことになっています。 しかし実際には突然、「月・水・金しか回収しない」と変更されることがありました。 抗議したところ、なんかはぐらかされます。言い訳です。 そして何日かたつとやっぱり毎日回収してくれました。
また、天候を理由に回収が滞ることもあります。 特に乾季が続いているにも関わらず「昨日は天気が悪かった」という言い訳をされた時には、 回収と天気がどう関係するのか尋ねても納得のいく説明は得られませんでした。 めちゃくちゃ攻めまくって聞いたら、回収のひとが忘れてたの「かもしれない」と 徹底して非を認めないので笑いました。
2. 「No Sorry」を避ける傾向
インドでは、自分の非を認めることが非常に嫌われます。 そのため、シンプルに「忘れました」と認める代わりに、あらゆる理由を付け加えて 言い逃れをする傾向があります。
これは、おそらく過去の経験から「素直に謝罪するとより強く責められる」という認識が 根付いているためだと考えられます。上下関係が絶対視される文化の影響でしょう。
3. 感情表現の違い
日本では、怒ることはコストがかかる行為と考えられがちですが、 インドでは感情を出すことが日常の一部です。 感情を表に出して相手に物を言うことが、特にビジネスシーンでも珍しくありません。
そのため、日本的な「穏やかに指摘する」態度ではなく、 必要な場面では率直に言うべきことを伝える姿勢が求められます。
ちなみにこれを書いている今もUberの運転手に「なぜピックアップポイントに来ないんだ」と 怒っていました。相手は反対車線にいて、Uターンすらしたくなかったようです。 そんな理由で燃料を節約するなら、最初から引き受けるなと思います。
最後に
言い訳と「ジュガール精神」の関連性
「ジュガール」とはインド独特の問題解決の精神であり、状況に応じた柔軟な解決策を指します。 時にこの精神が「場当たり的な言い訳」と結びついているようにも感じられます。
その場しのぎで問題をやり過ごす姿勢が、「ジュガール」として肯定される一面があるのです。 このテーマについては、また別でまとめる予定です。ジュガールは本当に興味深いです。
今後、インドで生活する中で、この「言い訳文化」を観察し、エピソードを蓄積していきます。 無限大のネタですが、楽しみながらやらないともったいないですから!