おふろーどうでしょう

インド赴任中。オフロードバイク最高です。バイクと身体が無事で家に戻るまでがオフロードバイクの楽しみ方。

インドの大気汚染の解決はたぶん100年後

jp.reuters.com

日本でニュースになってましたね、はっきり言って危険でしょう。


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ガスマスクしてない以外こんなかんじです。仲良しのチャットGPTくんに描かせました。

 

外に出れば臭いますし、何か喉が引っかかるような感じです。
データはまだないですが、いずれ健康被害ははっきりと示されるでしょう。

10月から赴任しましたが、まだ太陽が見えていました。

しかし今はこれです。太陽を直視できます。それくらい曇ってます。

きれい?曇った太陽



1キロ先は見えません。

空気の綺麗さを測る数字もありますが、もう測定限界を超えています。
政府の定める健康基準の100倍以上をたたき出しているそうです。2ストロークエンジンの排ガスを深呼吸した方がマシかもしれません。

 

私は初めてのインド赴任なので、この大気汚染のレベルは普通かと思っていましたが、どうやら過去最速・最悪を記録しているようです。
同僚のインド人も目が痛い、喉が痛いと訴えています。なぜここまでひどくなってしまったのか?

理由

根本原因を解決しなくてもキニシナイ!!

これに尽きます。例えばの話です。

大きな川に油が浮いて汚れているとします。
あなたならどう対処しますか?

日本人の考える「普通」であれば、油を流している箇所を突き止めようとしますよね。
そうやって根本原因を特定し、対処するのが私たちの「普通」です。

しかし、この国では違います。
油の浮く川に対して洗剤を流します。
たしかにキッチンで皿の油を落とすならば良いでしょう。しかしこれは違います。

ほんの少しの間だけ油という問題は解消されますが、洗剤を入れたことによって中和された泡という副次的な問題が発生します。
さらに油は発生し続けているので、永遠に対処し続けなければなりません。
結果として問題は増えただけです。

嘘みたいな話ですが、これは実際に起きている話です。

www.sankei.com

この国の「普通」は、目の前にあることを解決することなのです。その日よければ良し、という考え方です。

一応言っておきますが、全てのインド人がそうではありません。ある程度の方々ならば、問題を見つけ出し、根本原因から処理します。
しかしこの大気汚染は、根本原因の処理を怠ってきた積み重ねなのです。

大気汚染は昔からありました。地形上の理由もありますが、年々悪化していることは周知の事実でした。

なのに、今年の大気汚染に対する政府の発表文書は
「散水車で塵を落とす」
と真面目に書かれています。

科学的根拠は全くなく、とりあえず表面上取り繕っているだけです。

原因として考えられること

民族的に楽観主義であることも、理由の一つです。
「まあ良いだろう」という精神です。その幅が余りにも広いため、困ることが多々ありますが、インド人の性格の良さはここから来ていると思います。

付き合っていると本当に純粋な気持ちからその行動をしているのだなと感じられます。それがインドの面白味でもあるので、私はインドが好きです。

それでも、この大気汚染が危険なことは変わりありません。
駐在員たちは危険地手当をもらっていますが、寿命を縮めています。
命を金に変えています。月いくらならインドに来ますか?

命の価値は?


タイトルにある通り、100年経てば、世代が全員変わるので解決してると思います。人の性格だけは変えられない。