インドといえばカレーですよね!!
そうです、カレーしか基本的にありません。いったい何故でしょうか?
インドの料理について、少し考えてみました。

まず、生食がありません。刺身はありませんし、ユッケなんて聞いたこともありません。卵も、特別なものでない限り生卵としては出てきません。半熟という概念も存在しません。
魚については、種類ごとに調理方法が定まっている印象はありません。冷蔵保管が安定していないのも理由の1つでしょう。海沿いの街なら魚料理はたくさんあるそうですが、デリー近郊ではそこまで多くない印象です。
パン屋のパンも、そのまま食べるとパサパサで食欲が湧きません。何かと一緒に食べることを前提にしています。日本の食パンやロールパンは単体でもいけますが、インドのパンは無理です。
焼いた肉も、塩コショウだけで提供されることは滅多にありません。単体で出される場合は、たいてい何かしらの色がついた状態で食卓に並びます。
野菜の場合は、ごった煮にされて煮込まれた状態で出てきます。そのため、野菜本来の味は煮込まれすぎて薄まっています。
つまり、「素材の味を生かす」という概念がないのです。
そのため、スパイスが重要なのです。スパイスそのものが味となります。良くも悪くも、全ての料理がカレーになってしまうのです。我々の定義が「スパイス≒カレー」になっているせいもありますが。
少し日本料理を誇るような話になってしまいますが、日本では「素材の味+調味料」によって美味しさを生み出しています。一方、インドは違います。素材の味をスパイスで上書きするのです。日本でも「カレーにすれば何でも美味しくなる」という考え方がありますよね。それと同じです。
味を作り出すことについては、インドはプロフェッショナル
日本で流行しているスパイスカレーは、素材の味+スパイスによって、人間の味覚を最大限に刺激する料理です。
日本のスパイスカレーは、まさに至高の逸品といえます。
昔、東京に「草枕」というスパイスカレー屋さんがありました。店主がコロナを患い、味覚が元に戻らず閉店してしまいました。また行きたいと思えるお店でした。
草枕さん
https://www.google.com/amp/s/currykusa.com/amp
こんなふうに書きましたが、日本も「全てを大豆でなんとかしよう」としている変わった国なので、お互い様かもしれませんね。
