おふろーどうでしょう

インド赴任中。オフロードバイク最高です。バイクと身体が無事で家に戻るまでがオフロードバイクの楽しみ方。

ハウスキーピング、〇ビにするの巻

 

インドのハウスキーピングは料金が非常に安く、ほぼ毎日来てもらっても月に1万円程度と聞きます。 だからこそ多くの日本人駐在員や住んでいる人々が利用していますが、それには多くの問題が隠れています。

私は仲介業者とルールとして「訪問は指定された日だけ」と決めています。しかし、実際にはそのルールが守られることはほとんどありません。 私の場合、休日でリラックスしている時にも勝手に訪問されることがあり、さらにはドアを勝手に開けようとする始末です。 こちらの都合やプライベートなど、彼らには一切関係がないという態度で訪問してきます。 オフの日に無理やり入り込もうとする彼らには、正直言って非常に迷惑しています。

彼らの事情

一応彼らをかばうとするならば、「暇 of 暇」なのです。ただ、彼らには悠久の時を持っているのです。 また、他の依頼人の家に訪問するついでに私の家も回ってしまうようです。

私が何度も警告して「来るな」と言っても、彼らは聞く耳を持ちません。 彼らはフレキシブルに対応することがほとんど難しい層なのです。 何回言っても同じことを繰り返し、改善されることはありません。 教育を受けていない層であり、「これは違う」と伝えても、次の瞬間には自分の利益のみを優先し、仕掛けてきます。

あまりの迷惑さに、私が最終的にしたことは、「次やったらクビにする」と伝えることでした。 怒鳴りつけて注意しましたが、彼らは英語もわかりません。「へいへい」と二やついて帰るだけでした。 そして今回、再三の注意にもかかわらず改善されなかったため、仲介業者に連絡し、最終的に彼をクビにするよう手続きを依頼しました。

社会的な背景

この背景には、インドの深刻な就職事情も絡みます。 現在、インドは「就職氷河期」を通り越し、「就職絶滅期」に突入しています。 大学を出たにもかかわらずまともな職に就けない人々が多く、仕方なくタクシードライバーなどに就く人が増えているようです。

人口爆発によって国内の需要が高いとはよく言われますが、高度な機械化により実際には雇用の母数は増えておらず、人が溢れています。 そのため、彼らにとってハウスキーピングの仕事は「全て」なのです。それしかすることがないのです。 他に何もすることがなく、休日も関係なく、ただひたすら訪問してしまう。何も考えずに。

インド生活の実際

結局のところ、こういった問題はインドに住んでみなければわからないことです。 彼らが何を考えているのか、何を言っているのか、全く理解できない場面が多いですが、 だからこそインド生活は奇妙で面白いとも言えます。 理解できない中で、問題の原因を自分の視点で落とし込んで考えるというプロセスは、ある種の思考訓練です。

それでも、疲れている時や休日に彼らが勝手に訪問してくることには、どうしても苛立ちを感じざるを得ません。 問題の根本はインド社会にあり、彼ら個人を責めるだけでは解決しないとは分かっています。 それでも、実際に現地で生活をしていると、その苛立ちや不満は積み重なります。

少し申し訳ないと思う感情もありながら、今回の「チェンジ」を通告しました。 でも社会の構図はこうなっていると実感し、モヤモヤして書いた文章でした。